
「なんで私ばっかり…」そう感じたことはありませんか?
不妊治療中、私たち女性は体にも心にも大きな負担を抱えながら、それでも「妊娠」という目標のために必死に向き合っています。
そんな中、夫は平気で飲み会に行き、疲れたと言ってタイミングを逃す…。
私は5年間不妊治療を続けてきましたが、夫の飲み会や無理解が原因で、何度も涙を流し、時には夫婦喧嘩にまで発展しました。
この記事では、そんな私のリアルな体験談をお伝えします。
同じように「我慢ばかりしている」「夫が理解してくれない」と感じているあなたに、少しでも共感を届けられたら嬉しいです。
タイミングなのに…夫は飲み会。怒りと涙

本格的に不妊治療を開始したとき、夫は新しい現場で新しい人間関係となるタイミングでした。
いざタイミングをとるぞ!というときに夫は朝方まで仕事で疲れ果てていたり、仕事上の飲み会ということがありました。
夫が疲れているとはわかっていますが、タイミング日付近にタイミングを取らなくては
今月は妊娠の可能性がすごく低くなります。
私としてはタイミングの日+前後もタイミングをとる気持ちでいました。
それなのに夫は
「今日は疲れてるから明日の朝。」
朝になると
「今日の夜。12時間違ってもそんなに変わらないでしょ。」などと話し

卵子に融通はきかないのに!!!(怒)
と毎回夫の無知さと勝手さに怒りと悲しみでいっぱいになっていました。
ですがそれをそのまま伝えると雰囲気が悪くなって結局タイミングがとれない、無理やり感が出るので我慢することがしばしばでした。
でもだんだんと我慢ができなくなり、泣きながら

今日じゃないといけない!この日のために準備してるんだよ!
と訴え
険悪な雰囲気でタイミングをとることもしばしばありました。
夫婦のコミュニケーションというよりも苦行でしかなく、私の中ではタイミング法が一番ストレスでした。
みなさん一度は似たような経験されたことがあるんじゃないかなぁと思います。
私ばかり我慢してる
どの治療もですが
通院日は急に決まります。
大体この日くらいというのはありましたが
それでも数日ずれたり
病院から明日の午前中にきてなど
急に仕事を休まなくてはいけないこともしばしばありました。

そのたびに上司に報告し勤務の調整をしてもらうのがすごく苦痛でした。
周囲には不妊治療のことを伝え、急いで業務を終わらせて
頭を下げながら早退させてもらっていました。
それなのに
いざ今日タイミングを!採精を!
という日に
「今日は疲れてるから。」
「今日職場の人と飲み会で時間ない。」
などと夫に言われると
こっちは頭を下げて早退してるのに!この日のためにお酒も控えてるのに!
なんで私ばっかり我慢しないといけないの!
ともうなんとも言えない感情となっていました。
今思うと新しい環境で新しい人間関係を築かなくてはいけない夫の状況で
家に帰ったらヒステリーなタイミング女がいると思うと夫のことが少し不憫に感じます。

当時は自分と夫の治療に対する温度差に、そんなことを考えられる状況ではありませんでした。
他人事な夫への怒りと孤独感

タイミング法で授かることができず
周囲の勧めもあり人工授精から県外の有名な病院で治療を開始しました。
片道車で2時間半。
仕事を休んだり、仕事でくたくたになったあとに車で通院し
次の日にはまた早朝から仕事で身も心も疲れていきました。
生理がくるたびにいつまでこの状況が続くのか、なんでこんなに頑張っているのに報われないのかと絶望的な気持ちになりました。
そんな中、採精前でも夫は家でも今まで通りお酒を飲み、誘われれば飲み会にも参加していました。
夫は「気にしすぎもよくないよ。そのうちできるよ。」
とどこか他人事で、夫の無自覚な一言に怒りと孤独感を感じることが多くなりました。
大好きなお酒も控え、いつまで続くのか報われる日はくるのかわからない治療に
ストレスは溜まりどこにぶつけたら良いのかわからず、怒りの矛先はいつも夫でした。
夫の変化
数々の喧嘩や涙を経て
「相手に期待しすぎないこと」
「冷静に気持ちを伝えること」
の大切さに気づくようになりました。
初めの頃はどうしても感情が抑えきれず、泣きながら訴えることも多かったです。
ですが、それではお互いが苦しくなるばかりでした。
そこで私は、気持ちが落ち着いているときに
「次はこんな治療になりそうなんだけど、どう思う?」
「生理がこの日だから、採精はこの辺りになりそう。一応、前後もタイミングとっておきたいな」
と、なるべく具体的に、でも柔らかく伝えるように意識しました。
すると夫も少しずつ気持ちを話してくれるようになり、
「日付を決めて言われるとプレッシャーを感じることがある」
と、初めて夫なりのしんどさを打ち明けてくれたのです。
タイミングの日の伝え方は最後まで難しかったですが、以前のように感情的にぶつかるのではなく、その都度お互いの思いを伝え合えるようになりました。
その結果、少しずつですが夫婦の関係も深まっていったように思います。
「言わなくてもわかってほしい」は、難しい。
でも、相手の気持ちも尊重しながら、伝える努力をすることの大切さを、不妊治療を通じて学びました。
まとめ

不妊治療では、どうしても女性側の負担が大きくなってしまいがちです。
「この日しかチャンスがないのに…」
という焦りや不安、誰しもきっと感じたことがあるのではないでしょうか。
そんなときに、パートナーが飲み会で帰ってこなかったり
「疲れてる」と協力してくれなかったりすると、怒りや悲しみで押しつぶされそうになりますよね。
私自身、5年間の治療の中で、飲み会や夫の無理解をきっかけに喧嘩した回数は数えきれません。
もちろん、夫にも夫の事情があるのかもしれません。
でも、心も体もいっぱいいっぱいなときに
穏やかに受け止めるのはとても難しいことです。
不妊治療は、夫婦二人の協力が不可欠な「共同作業」です。
だからこそ、一人で我慢しすぎず、つらいときはつらいと伝えていいと思います。

一人で抱え込まず、治療の合間にリフレッシュしながら
夫婦仲良く不妊治療に向き合えたらいいなぁと思います。
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